【戦国ジャズ】小返し一の鑓 [川上忠兄]
柏木家は、
島津家の陪臣の身なのです。
と、いうわけで、
戦国ジャズ、初のミュージック・ビデオを制作致しました。
此方にて、販売中でもあります。
此度は、浮かんだ情景をそのままに、詩を繰りました。
なかなかのすさまじさが出たと思います。
中馬さまのもですが、
やはり、すさまじくも過酷な退き戦だったように思います。
以下、詩になります。
赤き敵 疾駆するの疾き
朱に染む 我が鑓の更に疾き
果てることの無き膂力
湧き出る生命の激り
此処に死なば明日を生き
此処に執すらば明日は無く
飽く程に 追い縋るは敵の数
太刀音に 無念と果てる僚も居り
地獄にて修羅を為す
斯様にも呑まれるか
然りとて演じ切らねばな
一世一代の退き戦よ
最早我が身など
解けてしまわんばかりの
刹那
銃弾が掠める
儂か
否
家臣が上げる我が名乗り
一瞬にして凍りつく戦場
ざざあと引き上げる敵勢
薩摩の勢の安堵が溢れる
退き戦の了を告げる
大将の労いの号が奔る
薩摩へ帰っど