戦国ジャズ、曲紹介の儀。

戦国ジャズの詩曲解説ブログになります。

戦国ジャズ、ワンマンライブをやります。

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戦国ジャズ・ワンマン

▼告知解禁▼ 2022.05.08(日) 両国SUNRIZE

<出演> 戦国ジャズ

 

O.A 夏目とも

 

戦国ジャズ ワンマンライブ 【両国、初夏を浴びて】

OPEN 11:30 / START 12:00

ADV ¥2,500+drink(¥600) / DOOR ¥3,000+drink(¥600)

有料配信(omatsuri):¥1,500+システム手数料 livehousesunrize.jp/events/6102

 

(配信販売期限5/8(日)11:30) ※戦国ジャズのみ配信あり

【会場チケットをご希望の皆さまへ】

*ご来場前に必ず画像のガイドラインをご確認ください。

*チケットご予約は各アーティスト、SUNRIZEまで。

*SUNRIZE HP内【チケット予約】よりフォームのご案内に沿ってお申し込みください。

 

【配信チケットの方向け】

*本配信はぜひイヤホン・ヘッドホンでお楽しみください。

*安定した通信環境でのご視聴をお願い致します。

*配信終了後も<5/22まで>チケットをご購入の上アーカイブ(録画)をご視聴頂けます。

アーカイブ期間中の購入は出来ませんので当日までにお買い求めください

 

 

戦国ジャズからのクリスマスプレゼント企画。

お久しぶりです、柏木白泥です。

 

クリスマスプレゼントとして、なのですが、

本日21時より、

 

インストゥルメンタル版の戦国ジャズ、

 

なんと100曲!

YouTubeにup致します。

 

後半50曲は、もしかしたら時間が遅れてしまうのですが、

取り急ぎ高速作業で追い込みをかけております。

 

楽しんでお待ちくださいませ。

 

以下、目録です。

 

001_大樹の念慮[徳川家康
002_鬼の素顔[島津義弘
003_捨奸[島津豊久
004_鞘を置き吉道を得る[山田有栄]
005_その我執は影となり[長寿院盛淳]
006_小返し一の鑓[川上忠兄]
007_退き口を泣く[中馬重方]
008_源藤の追憶 [柏木源藤]
009_燻の腹心[宮部継潤]
010_和を連ねる[長連龍]
011_本能寺の懴悔[織田信長
012_清州の深慮[池田恒興
013_傷口と塩[十河一存
014_幽閉ののち[武田義信
015_伊賀の墓穴[穴山梅雪斎]
016_忠は常[馬場信房
017_尼御台の慈愛[寿桂尼
018_気骨稜々[岡部元信]
019_報いるは天下の器[松下之綱
020_地黄八幡と夜[北条綱成
021_才なき才[成田長親]
022_俗説は偽る[猪俣邦憲]
023_蝮の虚[斎藤道三
024_蒼穹の穂[穂井田元清
025_うらみもあらじ[別所長治]
026_夜昼二百日[吉川経家
027_舟浮世[清水宗治
028_愛の前立[直江兼続
029_大ふへん[前田慶次
030_胸に気概と麵粉を[水原親憲]
031_鳥と花よりの御礼[最上義光
032_長谷堂の志[志村光安]
033_恋を想うた命への[鮭延秀綱]
034_伝説と敗北[薄田兼相]
035_夜討ちの大将[塙直之
036_薫香[木村重成
037_狩られじ武者[大野治房
038_信じ仰ぐ[明石全登
039_又兵衛桜後藤基次
040_血の指南[長宗我部盛親
041_勝つ可くと[毛利勝永
042_握るは六文[真田幸昌
043_五常は徳か[伊達政宗
044_親子を見誤る[二本松義継]
045_天たらぬ猿め[九戸政実
046_丸き月より[南部信直
047_美髯と義と[津軽為信
048_風と水と[沼田面松斎]
049_夜叉九郎[戸沢盛安]
050_不動髷[甘粕景持]
051_不死鳥礼賛[小田氏治]
052_千種の弾[杉谷善住坊
053_鍛冶職人の苦悩[国友善兵衛
054_無三四と天[宮本武蔵
055_弥栄を祈る[正親町天皇
056_剣豪将軍[足利義輝
057_於義伊の夢[結城秀康
058_伏見落城[鳥居元忠
059_義父子へ[高橋紹運
060_大気あれ[鍋島直茂
061_隷属するる勿れ[弥助]
062_月山の野[尼子久幸]
063_鳥なき島の[長宗我部元親
064_戸次川の悲劇[長宗我部信親]
065_舞鶴の夢[蒲生氏郷
066_饗応を傾く[名古屋山三]
067_今張良黒田如水
068_天晴なるは酒吞[母里友信
069_不鳴の千鳥[石川五右衛門
070_鉄鉢袋[佐々成政
071_北ノ庄と幸[柴田市]
072_洞ヶ峠[筒井順慶
073_明石の浦[細川忠興
074_渋柿[石田三成
075_八丈の流[宇喜多秀家
076_火縄と因果[遠藤秀清]
077_天下の薬[小西行長
078_朋輩との縁[大谷吉継
079_六の巷に待て[平塚為広]
080_涙を誘うに[戸田勝成]
081_主君が首級[湯浅隆貞]
082_一の諌七の忠[吉良親実]
083_比江山七人[比江山親興]
084_樽割り隼人[福留儀重]
085_ひとつ命[桑名吉成]
086_南海夢一領[竹内惣右衛門]
087_二度降らぬ[金子元宅]
088_義龍月下[斎藤義龍
089_崩れしは心の証[磯野員昌]
090_刀に餅[荒木村重
091_常山紀談[松永久秀
092_折檻状を甘んじる[佐久間信盛
093_雨が下しる[明智光秀
094_今孔明竹中重治
095_なにわの幻[豊臣秀吉
096_寧ろ潔く[高台院
097_豊禅閤[豊臣秀次
098_金吾中納言小早川秀秋
099_内助を育むは[山内千代]
100_大将を護らん[日根野弘就]

 

詩を、こちらのサイトにまとめて載せてあります。

よかったらお読みくださいませ。

 

kakuyomu.jp

 

来年は、ひとつ大きなお知らせがあります。

おそらく、一月末になります。

 

どうぞご注目くださいますよう。

ではでは、また。

 

 

【戦国ジャズ】小返し一の鑓 [川上忠兄]

youtu.be

 

柏木家は、

島津家の陪臣の身なのです。

 

と、いうわけで、

戦国ジャズ、初のミュージック・ビデオを制作致しました。

 

sengoku-jazz.bandcamp.com

 

此方にて、販売中でもあります。

 

此度は、浮かんだ情景をそのままに、詩を繰りました。

なかなかのすさまじさが出たと思います。

中馬さまのもですが、

やはり、すさまじくも過酷な退き戦だったように思います。

 

以下、詩になります。

 

赤き敵 疾駆するの疾き

朱に染む 我が鑓の更に疾き

果てることの無き膂力

湧き出る生命の激り

此処に死なば明日を生き

此処に執すらば明日は無く

飽く程に 追い縋るは敵の数

太刀音に 無念と果てる僚も居り

地獄にて修羅を為す

斯様にも呑まれるか

然りとて演じ切らねばな

一世一代の退き戦よ

最早我が身など

解けてしまわんばかりの

刹那

銃弾が掠める

儂か

家臣が上げる我が名乗り

一瞬にして凍りつく戦場

ざざあと引き上げる敵勢

薩摩の勢の安堵が溢れる

退き戦の了を告げる

大将の労いの号が奔る

薩摩へ帰っど

【戦国ジャズ】島津の退き口・再録しました。

sengoku-jazz.bandcamp.com

 

 

bandcampにて公開中。

 

いろいろ行きつ戻りつして、

moon knows waterというプランと交互にやっていましたが、

 

一念発起。

 

両方やることにしました。

 

これから続々増えていきます。

よろしくご期待くださいませ。

【戦国ジャズ】ひとつ命 [桑名吉成]

youtu.be

 

未明におはようございます。柏木白泥です。

 

今日は、大坂夏の陣についての。

幕府方、藤堂家にて居られた、桑名吉成さまが詩曲を。

 

この曲を描くにあたり、

メロディーが浮かばないほどの悲しみを、

柏木は享けました。

 

なので、ポエトリーリーディングにてのお届けです。

 

詩は最後に載せるのですが、

「藤堂の者として生きよ」ということば、

それに本作の転機を預けました。

 

藤堂高虎さまから頂いた言葉、として、

作中で描いたのですが、

その言葉には、きっと、

徳川家中の藤堂家、その棟梁として、

目いっぱいの引き立て、戦国の世なりの善意、

つまるところ、武士としてのやさしさ、

そういったものを込めてあります。

 

自分で聴きなおすと、

本当にこの優しいイントネーションがよく耳に残り、

同時に心を刺しにきます。

 

かたや、桑名さまの人生をお借りし、

柏木は、作品に、何を宿したか。ということ。

 

それは、おそらく、

優しさを浴びることで、

よみがえってしまう本意、のようなものがある、

 

ということであったように、思うのです。

 

前半の語りで、

充分に徳川方につく利も、理も、描き切りましたし、

桑名さま自体が、関ヶ原にて義や恩は返した、

そう仰っている、というとも聞き及びます。

 

「藤堂の者として生きよ」

その言葉が本当にあったかは、

わかりませんが、似たようなことはあったでしょう、

先陣を承り、対峙することになるのは、

 

かねての主家、長宗我部家。

 

後のことは、作品と、

明らかになっている歴史的背景から感じていただければ、

と、そんな風に思います。

 

最後になりますが、noteと、bandcampでフリーダウンロードを始めました。

宜しければ、持ち歩いてお聴きください。

音質もそれぞれ、すこしちがう。

 


rainorkinai.bandcamp.com

 

note.com

 

いずれ、サブスクで、

長宗我部9将からなるアルバム、

「南海夢一領(なんかいのゆめひとそろえ)」

として公開いたしますので、それまでの期間をお待ちいただけたら、と。

 

最後に。

よみがえる情操がある。

それは、時として哀しいことです。

 

 

ひとつ命 作詞・作曲 柏木白泥

 

関ヶ原の後の改易

致し方なき仕儀と覚ゆ

勝ち負けの世に生き

そしてやがて死を迎う

 

保つべき意地の在り処

命を抱えながらのこと

世に和がもたらされる

行く末を見通すもまた力

 

糊口を凌ぐとの言葉

翻せば食わねば生きられぬ

沽券を保ちながらに

生き死にを選べる刻は過ぎ

 

腹の底に吹き溜まる

黒にも白にも見えぬ想い

安らいだ日々を生きたがる

魂の叫び声に似るもの

 

戦乱を仕舞うための戦

先陣はある意味では目算

藤堂の者として生きよ

その機と意を謹んで承る

 

古き輩の罵声に気付く

裏切りとうて裏切るものが

武士と生きられようものか

怒りより悲しみが先に立つ

 

を忍んで生きる

我らが身にはよう応えたわ

今こそ強きを捨て去り

天下の敷石と成らん

【戦国ジャズ】弥栄を祈る [正親町天皇]

sengoku-jazz.bandcamp.com

 

戦国ジャズを作り始めてから、

五年も経ちましたでしょうか。

 

或る夜の夢でのこと。

うたたねの折に不思議な夢を見ることの多い、

柏木の夢でのこと。

 

「戦国ジャズを所望じゃ、」

「何故描かぬ。」

 

と。

 

不思議な夢には慣れっこで、

はて、どなたさまでしょうか、と問いかける柏木。

 

「わからぬか」

「なれば待とう」

 

と。

 

はて、いつになく物腰柔らかなお方じゃ、

しかも、御当人がお話になられているわけではなさそいる。

 

これはもしや。。!!!!!

 

と、思った瞬間に、

正親町天皇、という文字が浮かび、目を覚ます。

 

そんな、不思議な経緯で創作を始めた曲にございまする。

これはもう、何と言いますか、

夢ながらに家中には僥倖であるな、と。

 

ミックスマスタリングも落ち着き、

そろそろしっかと発表するか、と思ってたみぎりでしたので、

歌入り戦国ジャズ、まずはこの曲を、とBandcampにupしました。

 

よろしくお聴きいただければ、と思います。

2分弱の、深い、深い、祈りの歌にござりますれば。

尚、戦国ジャズとしては、88曲目となりました。すえひろがり。

 

弥栄を祈る 作詞・作曲 柏木白泥
 
現世に選べぬ生を享けにして
この国に下る定めを正さんと
身を賭してひとつ命をただ捧ぐ

【戦国ジャズ】その我執は影となり [長寿院盛淳]

sengoku-jazz.bandcamp.com

 

 

お久しぶりです、ご無沙汰しておりました。

戦国ジャズ、久々のブログ更新です。

 

三月末に、デジタルリリースをしました。

タイトルは、島津の退き口。

島津四将に加え、井伊直政さまと徳川家康さま。

もうお聴きいただけたでしょうか。

 

本作を作るにあたり、

新曲を書き下ろしました。長寿院盛淳さまへ贈る、セカンド・ライン。

 

その我執は影となり、というタイトルですが、

なぜ我執、などとつけたか、は但し書きが必要かな、と思いました。

 

戦国時代の、特に島津のお方について、

歴史小説などでの印象から、だと思うのですが、

どうしても、殿様を上げるために自分を落とす、という文化がある気がしていて、

気のいい武者様ほどそれをやられるなあ、という、

作者、柏木の長寿院さまへの熱い想いがそう記させました。

 

我執だ、と言うことで、

殿様にかかる火の粉があれば自分が背負う。

それでいて、進言の功は殿様に贈る。

そんな、武士の弁えみたいなものを感じていただけたら、幸いです。

 

中馬さまのとはまた違う、激しさの中にも涼やかさのある曲を、

と、思ったのですが、そこまで爽やかでもないですかね。

どうでしょうか。

覚悟はとてもよく伝わる作品になったとの自負があります。

 

長久たる寿ぎよ、島津とともにあれ。

この段を唄うときは、本当に目いっぱいの気合が入る、

薩摩兵児の子孫たるわが身が、少し誇らしく思えるように、なりました。

 

その我執は影となり 作詞・作曲 柏木白泥
 
根来寺での修行も終えて
木食上人よりも習い
僧としての道を突き詰めんと
薩摩へ帰り住持となりて
 
仏縁のままにと
日々を重ね過ごす
斯様な暮らしを終える頃
悟りに及んでいようか
 
不可思議たるかはたまた必然か
その出家は還俗する期を得る
島津に仕え奏者を務むる
九州を統べる戦いに多くを果たす
 
武家として要なる
振る舞いを身につけるは
後の大いくさ
その折の役割を既に知るかのよう
 
長久たる寿ぎよ島津と共に在れ
我が身への願いなら仏門へ捧げた
大なる意志を御家に捧ぐは
天下のためまた万民を想うてか
 
たとい今また薩摩が小さくとも
やがて時を得て和の世を導けよう
漢惚れしたる大将が器量
其れのみを信じ命を布石とした
 
主人が名を高らかに名乗り
借り受けた陣羽織を堂々と誇り
潔きていでいざ我が身を終えん
退きゆく鬼をこの身で助けん
 
島津に必要な御方を逃したい
我儘として影武者と朽ちるわ